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公認会計士・税理士 萩谷孝男事務所

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2024年11月17日(日)

飲食業のキャッシュフローを守るためのポイントとは?

税理士・公認会計士の先生方は、顧問先に飲食業の事業者を持つ方も多いのではないでしょうか?
 飲食業におけるキャッシュフロー管理は他の業種と比べて特徴があり、適切な支援が必要です。この記事では、飲食業が抱えるキャッシュフロー経営のポイントについて考えてみます。
1.飲食業の特徴として日銭の商売だが初期投資が高いこと
 飲食店は基本的に日銭の商売です。日々の売上がその日のうちに現金化されるため、資金の回収は早く、現金管理がしやすいというメリットがあります。しかし一方で、開業時の店舗設備や内装には多額の初期投資がかかり、しっかりとした計画を立てておかないと資金がすぐに底をついてしまうリスクがあります。こうした初期投資に対し、銀行借入が必要になるケースも少なくありませんが、融資を受けるためには確かな計画が必要です。キャッシュフローを運転資金見える化すると、この初期段階から資金の流れを明確にし、銀行との交渉にも役立ちます。

2.銀行融資を得るための計画づくり
 飲食店が銀行融資を得るためには、利益計画やキャッシュフロー計画を明確に示すことが不可欠です。とくに飲食業は競争が激しく、安定的に黒字化するのに時間がかかることもあるため、資金計画には慎重さが求められます。

3.飲食業特有のキャッシュフロー管理の課題
 また、飲食業には仕入れ材料の多くが生ものであるという特徴があり、在庫管理が極めて重要です。材料を買い過ぎると廃棄による無駄が発生し、逆に少なすぎると機会損失を招きかねません。さらに、原材料の価格変動も頻繁に起こるため、仕入れや在庫の管理がキャッシュフローに与える影響を把握しておくことが大切です。
 加えて、パートやアルバイトの採用も難しく、人件費の変動が多い業種です。繁忙期や閑散期で人員調整が必要になり、人件費管理もキャッシュフローに影響を及ぼす要因のひとつです。こうした不安定なコスト管理を考慮しつつ、キャッシュフロー計画を立てることが飲食業には求められます。

4.キャッシュの見える化で経営を安定させる
 飲食店は日銭が入ってくるために見かけ上のキャッシュが潤沢に見えますが、月締めの支払が残るという飲食店特有の資金管理を明確にしておくことで、資金の不足リスクや無駄な支出を回避することができます。

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