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公認会計士・税理士 萩谷孝男事務所

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2024年11月16日(土)

減価償却戻しを活かした「キャッシュフロー見える化」の重要性

顧問先の資金計画や将来的な投資判断で、減価償却費がどのように資金繰りに影響を与えているかを見逃していませんか?
 「減価償却戻し」は、営業キャッシュフローにおける重要な構成要素の一つです。これは、減価償却費が帳簿上のコストとして計上されるものの、実際には現金の流出を伴わないため、キャッシュフローにはプラスの効果をもたらすものです。この戻し分を意識することで、顧問先の手元資金をどのように運用すべきかについて、より的確なアドバイスを提供できるようになります。

○なぜ減価償却戻しの積立が重要なのか?
 例えば、顧問先が設備投資を検討している場合、その資金調達の手段として借入に頼るケースが多く見受けられます。しかし、手元資金の中に「減価償却戻し」を計画的に積み立てていれば、銀行からの借入金を減らし、結果としてキャッシュフローを健全に保つことが可能になります。
 「減価償却戻し」を活用するためには、「運転資金」と「投資資金」の区別を明確にしなければなりません。日常の経費や取引先への支払いなど、すぐに必要な運転資金に減価償却分を充ててしまうと、再投資や設備拡張のタイミングで資金が不足し、新たな借入を増やしてしまうリスクが生じます。ですから、顧問先に対しては、減価償却戻し分を適切に積み立て、将来の設備更新や投資に備えるようアドバイスをしましょう。

○見える化によって資金の流れが明確に
「キャッシュフロー見える化シート」を活用すれば、顧問先の資金繰りが一目でわかるようになります。営業キャッシュフローにおける減価償却戻しの状況や、設備投資計画とのバランスを図や数値で可視化し、未来の資金不足リスクに備えた計画的なキャッシュフロー管理を支援できます。
 特に、設備投資計画を立てる際には、キャッシュフロー見える化シートで減価償却分の積立をシミュレーションできることで、将来の財務負担を軽減し、健全な経営基盤の構築に貢献することができます。
 営業キャッシュフローを増やすための戦略を考えるは大切なことですが、さらに顧問先の投資計画の資金繰りまで考える事がキャッシュフロー経営の神髄と考えます。

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