常総市の地域バーチャルタウン(事業者情報):常総アッとタウン

公認会計士・税理士 萩谷孝男事務所

QR-Code
最新情報 rss

2024年11月11日(月)

病院や特別養護老人ホーム等の営業キャッシュフローが比較的良い理由は

病院や特別養護老人ホームといった施設は、営業キャッシュフローが比較的良好であるとされています。しかし、実際の損益状況を見ると必ずしも黒字とは限らず、むしろ赤字に転じることも少なくありません。では、なぜこのような業種の営業キャッシュフローは「良い」とされるのでしょうか。
 営業キャッシュフローは、「税引後利益+減価償却戻し」と「取引条件」で構成されます。病院や特別養護老人ホームのように、建物や設備といった減価償却資産を多く抱える業種は、減価償却費が大きく、損益計算書上の利益がゼロや赤字でも、減価償却費がキャッシュとして戻ってくるため、一定のキャッシュフローが確保されるのです。これは、施設運営の大きな支えとなっています。
 ただし、病院や介護施設の経営は決して楽ではありません。診療報酬単価や介護報酬単価、薬価などはなかなか上がらない一方で、施設を支える人件費等の固定費は上がり続けています。これにより、収益性は年々厳しくなっており、特に人件費の増加がキャッシュフローに大きな圧力をかけています。
 「エクセル版キャッシュフロー見える化シート」を使えば、こうした業種特有のキャッシュフロー構成を顧問先にわかりやすく伝え、キャッシュの流れを的確に分析することが可能です。損益上は赤字でも、減価償却費によるキャッシュフローの確保がどの程度経営に寄与しているかを視覚的に示すことで、キャッシュフロー経営の重要性をより一層理解してもらえるでしょう。
 病院や介護施設の経営を支援する税理士や公認会計士の方々にとって、この「キャッシュフロー見える化シート」は、施設の資金状況を正確に把握し、適切な経営アドバイスを提供するための強力なツールになるはずです。

公認会計士・税理士 萩谷孝男事務所

〒 303-0031 茨城県常総市水海道山田町4567番地

関東鉄道水海道駅から徒歩5分
営業日は土日・祭日を除く朝9時から夕方6時まで

駐車場あり

TEL 0297-22-2357  FAX 0297-22-2359