公認会計士・税理士　萩谷孝男事務所

私は、独立して40年になりますが、かなり聞かれる場面が多く、聞かれたときには２期分の決算書を用意して比較することで、「在庫が増えていますね」とか「売掛金が増えていますね 」さらには「今期は設備投資したからです」と答えてきました。

口答による説明ですので、経営者はその時だけの理解で終わっていました。何の資料も渡さず、口答だけで説明していたので、その経営者の方々はお金の流れを理解できなかったのではないかと私は深く反省しました。
そしてそのような経営者の中で計画的な資金繰りができずに倒産してしまう会社が数社出てしまいました。
コロナ禍が収束しコロナ融資の返済が始まった頃です。
そこで説明資料となるものを作ろうと決心し、構想から6年で「キャッシュフロー見える化シート」というものをエクセルで作りました。これは３つの指標を使った経営分析のエクセルソフトで、お金の流れを可視化して会社の現状の善し悪しを理解しやすくしたものです。図と数字を使ってお金の流れをスムーズに表現することで、複雑な財務データも一目で把握できるようになり資金繰りの不安がなくなります。

私は、引退前に今までお世話になった方々に何か社会貢献できないかと考え、このキャッシュフロー見える化シートを安価で広められないかと考えました。
そして、(株)レガシィの協力により教材として昨年末に販売になりました。
お金で苦労している小規模事業者にキャッシュフロー経営を指導する事に共感してもらえる税理士さんに使ってもらえたら嬉しいのです。

是非、このシートを使って小規模事業者にキャッシュフロー経営を指導していただける先生を増やしたいと思います。「レガシィ　キャッシュフロー　萩谷」で検索されると教材の内容がわかります